熊猫の海外駐在生活雑記

海外駐在生活@中国。キャリア、資産運用、海外生活に関する雑記。

普通の人が、海外で転職するなら、どこの国がいいのか?

海外に現地採用として直接転職する、というキャリアは、少しづつ身近なものになりつつあるように感じます。

 

興味がある方も多いと思うのですが、実際に海外転職を考える際に、どこの国で働けばいいのでしょうか? 私の知り合いでも、そういった疑問を持つ方が多く、私なりの見解をまとめてみようと思います。

 

※なお、ITエンジニア、コンサルタント、会計士など、特定スキルを持っている方を想定した転職ではなく、日本では総合職・営業・事務職など、一般的なホワイトカラーとして勤務をしている人を想定しています。

 

1位: タイ

環境         ★★★★☆

生活コスト      ★★★★★

キャリアアップの機会 ★★★★☆

 

最もおすすめなのは、タイです。アジアにおける日系企業数は、中国に次いで多く、日本人を対象とした求人が多いです。

 

リゾートや観光地も近く、気候も理想的。家賃や食費をはじめとした生活コストが安いことでも有名です。

 

 

従業員規模の多い会社における中間管理職として期待されるチャンスや、現地日本人向けの営業、サービス業など幅広い職種で勤務することが可能であり、キャリアの志向次第で、きちんとキャリアアップが図れる点が特徴的です。

 

2位: マレーシア

環境         ★★★★★

生活コスト      ★★★★★

キャリアアップの機会 ★★★☆☆

 

環境や生活コストの低さでは、他の国と比べても非常に大きな利点があるのがマレーシアです。

 

リタイアしてマレーシアに移住したい方が多いのも理解できます。

 

一方、現地での日本人向けの仕事といえば、日本人向けのサービス業や、コールセンターでの仕事などが多く、営業職、マネジメント職など、キャリアアップを志向して海外に来る方には物足りない点もあるかもしれません。 

 

もちろん、一概には言えませんが、国別の採用情報を見ると、マレーシアの場合、身に付くスキルやその後のキャリアの発展が見えにくいケースも多いようです。

 

3位: ベトナム

環境         ★★★☆☆

生活コスト      ★★★★☆

キャリアアップの機会 ★★★★☆

 

あまり認識されていないようですが、ベトナムも海外転職において選択肢として検討に値する国だと思います。

 

現地に住む日本人の数は増加傾向にありますし、経済発展が著しいため、海外で働く醍醐味を味わえる国だと思います。

 

4位: 中国

環境         ★★☆☆☆

生活コスト      ★★☆☆☆

キャリアアップの機会 ★★★★★

 

中国は、ご存じの通り、大気汚染も激しく、生活するうえでの心配ごとも多い国です。また、過去数十年にわたる経済発展により、既に家賃や生活費はかなり高い水準に達しています。

 

一方、中国に進出している日系企業においては、既に中国国籍の従業員も活躍しており、駐在員の人数、役割を限定している企業も多いため、実力次第でリーダー、マネージャーとして活躍する機会がもっとも多いのは中国だと思います。

 

 

以上です!

 

他は?と思うかもしれませんが笑、

 

正直、シンガポールや香港はあまりおすすめしませんし、海外転職でインド、というのはややハードルが高い気がします。韓国や台湾は経済成長が見込みづらい環境ですし、文化的な理由以外でわざわざ日本から転職するメリットは少ないと思います。いきなり欧米に、という転職もルートとしてはあるんだと思いますが、転職サイトをみていても、特殊な求人が多く、再現性のある転職ルートには思えません。

 

ランキング形式にはしてみましたが、総合力ならタイ、生活環境や生活コストを重視するならマレーシア、発展途上国の勢いを感じたいならベトナム、キャリアアップを見据えて鍛えたいなら中国、というのが私の見解です。

 

※すべて私見です。