海外駐在中の株式売却益は、非課税にできる。
海外駐在中に、計画的に実行したいことの一つが、「株式の利益確定」です。
通常、株式及び有価証券の売却益には、約20%の税金が課されます。日本にいる間のトレードであれば、避けられないものですし、そういうもの、と考えるしかないのですが、海外駐在中であれば、ちょっとした裏技(?)があります。※もちろん合法な範囲内ですが。
海外勤務中で、日本の非居住者にあたる方は、日本で保有していた株式を、非居住者であるタイミングで利益確定すると、20%の税金がかかりません。
例えば、日本で、800万円の取得価額で購入した株式が、海外駐在中に1300万円まで増えていたとします。通常であれば、売却益500万円に対しての税金が100万円発生するのですが、この税金が、非居住者に対してはかかりません。
※特定口座ではなく、一般口座で取引したほうがスムーズだと思います。一度、税金を引かれたうえで手続きを行うのは手間なので。
かくいう私も、2013年~2014年頃からずっと保有している株の含み益がそこそこあります。駐在中に一度利益確定して、同額で買い戻せれば、その分の税金を節約できるため、どのタイミングで実行するのがよいか、見計らい中です。
難しいのは、利益確定後の買い戻しができないケースもあることです。証券会社のポリシー次第のようですが、非居住者に対しての株式の購入は、認めていない会社も多いです。
・帰任が見えてきたら一度、含み益をすべて確定させる。
・帰国後にすぐに買い戻す。
という計画が、ベストな選択肢では、と考えています。